防災に役立つスマホアプリ

災害発生の状況を正しく判断するための情報と、もしも甚大災害の場合、いかにして自分の身を守るかの手助けとなるのが、スマホのアプリです。
様々な防災アプリがありますが、ここでは、全国の情報、熊本県の情報、天草の情報を得るための「災害情報を得るためのおススメのアプリ」と、自分と大切な人の身を守るための「LINEを活用した災害対策」について説明します。

【災害情報を得るためのおススメのアプリ】
①「NHKニュース・防災」アプリのインストールと活用方法(全国情報)
②「熊本県統合型防災情報システム」ウェブサイトの活用方法(熊本県情報)
③「JCスマート(あ~ぶるナビ)」アプリのインストールと活用方法(避難所検索)
④「みつばちラジオ」アプリのインストールと活用情報(天草情報)

① 「NHKニュース・防災」アプリのインストールと活用方法(全国情報)
「NHKニュース・防災」アプリの最大の特徴は、全国ニュースと災害に関する情報をテレビを見なくてもすぐにスマホで情報が手に入る点です。しかも、最初に自分の住んでいる地域を設定しておくと、その地域に関するニュースや災害情報を優先的に教えてくれます。また、遠方に住んでいる家族や知人の地域情報も設定することができ、正確な情報を素早く知るにはとても有効です。
インストール方法と活用方法は以下のの動画で見れますのでご参照ください。

「NHKニュース・防災」アプリのインストールと活用法

②「熊本県統合型防災情報システム」ウェブサイトの活用方法(熊本県情報)
「 熊本県統合型防災情報システム」は、熊本県内の詳しい災害情報が見れるウェブサイトです。これは、アプリではないので、インストールする必要はありません。検索バーに「 熊本県統合型防災情報システム」と入力して検索すると、すぐに表示されます。
このウェブサイトの特徴は、県内の行政区ごとの情報が統合的に見ることができることで、大きな河川敷にはウェブカメラが設置されていて、ライブ映像をみることができます。また、河川の水位も知ることができるので、特に大雨や水害に関する情報を知るには便利です。
「 熊本県統合型防災情報システム」 は、こちらをクリック(タップ)するとご覧になれますので、ご参照ください。

③「JCスマート(あ~ぶるナビ)」アプリのインストールと活用方法(避難所検索)
「JCスマート(あ~ぶるナビ)」 は、全国のケーブルテレビ系列のアプリで、最寄りのケーブルテレビが提供する防災と地域情報のアプリです。
アプリとして検索する時は、「JCスマート」と入力しますが、インストール後に地域を選択する時に「あ~ぶるナビ」を選択するので、スマホの画面上では「あ~ぶるナビ」のアイコンの下にJCスマートと表記されます。
このアプリは、自分がいる場所の一番近くの避難所のマップが表示されるため、その避難所をマークをタップすると、そこまでの道順をナビで誘導してくれる優れものです。
また、知っている者同士の安否確認ができるように登録ができますので、いざという時は安否登録を用いるとお互いに安心です。一定の時間が経つと、安否情報は消去されるので、個人情報漏洩の心配もありません。
インストール方法と活用方法は以下のの動画で見れますので、タップしてご参照ください。

JCスマート(あ~ぶるナビ) のインストール方法と活用法

④「みつばちラジオ」アプリのインストールと活用情報(天草情報)
みつばちラジオは、現在の天草市馬場昭治市長が、東日本大震災発生時に(株)天草ケーブルネットワーク社長の時、被災地の復興支援活動を通して、甚大災害でライフラインが寸断された時、最も役に立つ情報メディアはラジオだったことを知り、行政と民間の有志による勉強会を繰り返しながら天草市と (株)天草ケーブルネットワーク の公設民営方式によって設立された防災を目的にしたあまくさシティFM「みつばちラジオ」です。
そのため、普段は天草の地域情報や娯楽番組などを発信していますが、天草に災害が発生すると24時間体制で災害情報をラジオで流し続けます。周波数は、88.8MHzで聞けますが、サイマルラジオとしてスマホで聞くことができます。
インストール方法と活用方法は以下のの動画で見れますので、タップしてご参照ください。

みつばちラジオのインストール方法


【LINEを活用した災害対策】
 ①行政のLINE公式アカウントの友だち登録方法と活用方法(天草情報)
 ②LINEで頼りになる人たちとつながる
 ③LINEの位置情報で居場所を確認する(お互いの居場所を確認する)
 ④LINEで被災状況を相手に伝える(写真やビデオで撮って送る)

行政のLINE公式アカウントの 友だち登録方法と活用方法(天草情報)
2021年現在、全国のLINEユーザーは8800万人と言われ、日本最大のSNS人口となっています。全国の自治体でもLINEの公式アカウントを持っているところが多く、市民へのデジタル広報、デジタル防災のツールとして活用しています。
実際に災害が発生した時は、行政の危機管理課より即時情報が配信されるため、LINEをしている人はぜひとも住んでいる地域の行政のLINE公式アカウント登録はしておいた方がいいです。
例として、天草市のLINE公式アカウントの登録の仕方について紹介しますので、ご参照ください。

行政のLINE情報

②LINEで頼りになる人たちとつながる
LINEは、東日本大震災発生以降できたアプリです。東日本大震災が発生した当時、日本中の人が被災地の人たちの安否確認を携帯電話でしようとした時に回線が寸断されて、電話が通じなかったという出来事から生まれたアプリで。電話回線ではなく通信回線を使ってLINE電話をするため、電話回線が通じなくてもLINE電話は通じる設定になっています。また、LINEは、相手にメッセージを送信した時に、読んだ場合は「既読」と表示されるため、安否確認がメッセージでもできるので、とても安心です。
何かあった時、お互いに安否を確認し、たすけ合うために、頼りになる人たちとLINEでつながっていることはとても重要です。
個人的に頼りになる人もいれば、一緒に住んでいないけど家族や、頼りになる人たちとLINEのグループを作っておくと安心です。
また、地域活動の区、老人クラブ、婦人会、青壮年部、商工会、PTA、その他の集まりなどでLINEグループを作っていたら、いざという時にたすけ合うことができます。

LINEの防災ネットワーク

③LINEの位置情報で居場所を確認する(お互いの居場所を確認する)
LINEを防災面で活用する時の優れた機能は、なんといってもお互いの居場所を簡単に知らせることです。他のアプリやソフトでもできますが、LINEのそれは群を抜いています。相手がメッセージを読んだかを知るだけでも安心ですが、どこにいるかを地図で知らせてくれると、被災した時の救援活動は迅速に行えます。ラインは使っても、位置情報の機能を知っていると知らないのでは雲泥の差があります。
LINEの位置情報は、GPSでその人のいる場所を特定してそれを地図上にマークしますが、それ以外にも、地図上で他のポイントも示すことができるので、例えばこれから避難する場所を相手に知らせるために使うことができます。
実際の使い方については、下の動画をご参照ください。

LINEの位置情報送信の仕方

LINEで被災状況を相手に伝える(写真やビデオで撮って送る)
さらに防災に使えるLINEの機能としては、LINEのカメラを使って、災害が発生した現場の写真やビデオをすぐに送信できることです。
これまで災害が発生した時には、行政の危機管理課の職員が現場にかけつけて、その状況を把握してから対応するのが一般的でしたが、令和2年7月熊本地方を襲った豪雨では、人吉、球磨、八代、芦北、牛深と甚大な被害が発生しました。真夜中の豪雨災害で、道は寸断されて、通常車で1時間かかる道を危機管理課の職員が現場まで駆けつけるのは大変なことです。
しかし、この時一般の住民が茂串の大水害の模様をLINEのビデオ映像で送信したのでした。これを見れば、災害現場の状況がすぐにわかります。
このようなことから、今後市民が主体的に自分たちの命を自分たちで守る自主防災の活動でもスマホは大きな役割を担うと思います。
下にサンプル映像を貼り付けましたので、タップしてご覧ください。

LINEで災害現場の状況を伝えるサンプル映像