スマホのための目のストレッチ

スマホが楽しくなって、ずっと見ているとだんだん目が疲れてきます。パソコンと同じで近距離で一点を凝視していると、眼球の筋肉が硬直化して、様々な障害が発生する恐れがあります。

苦しい体験談
これは、自分の体験談ですが、僕(山口)は30代から40代の頃に眼精疲労に悩まされました。原因は、毎日パソコンばかり見ている時間が長くて、そのため頭の芯からにぶい痛みが起こり、虚脱感や倦怠感や偏頭痛がひどくなり吐き気がして、時には半日何もせずに寝ていることもありました。しかし、眼と頭の痛みは治らず、眼鏡の焦点がずれているためかと思い、メガネ屋に何度か通って眼鏡のレンズを変えたりしましたが治りませんでした。さらに、眼科医に通って検査をした結果、「眼精疲労」と診断されて処方箋を服用したのですが、ぜんぜん治りませんでした。
その苦しみは10年くらい続きました。どうしたら眼精疲労が治るのだろうとインターネットでいろんな情報を調べていました。ブルーベリーが目にいいという事でサプリメントを買おうかと思ったのですが、ずっと購入しなければならないと思うと気が重くなり、二の足を踏みました。また、レーザー治療による目の手術もありましたが、高額なうえ必ずしも100%治る保証はないと知るとやはり決断できずにいました。
そんなある日、何気なくインターネットで「眼精疲労を治す」というキーワードで検索すると、面白い記事が出てきました。

プロ野球選手には老眼がいない
そこには「プロ野球選手には老眼がいない」というタイトルが書かれていました。「???…どういう意味だろう」と思って、その記事を読んでいくと、目から鱗が落ちる納得の理由が書かれていました。

それは、プロ野球選手は、常にボールを眼で追っているため眼球の筋肉を毎日動かしてストレッチしているので老化しないとの記事でした。「…なるほど!」とうなずきながら先を読んでいくと、眼球は筋肉の動きによって、遠近、上下左右、明暗の調節を自動的に行っています。
私たちの眼は、高性能のカメラ以上の精度で自動焦点(オートフォーカス)、自動絞りで、対象物を見ています。ところが、長年、眼球の筋肉を動かさなかったら次第に眼の筋肉が硬直化して、自動焦点、自動絞りが鈍くなります。これが、眼の老化です。眼精疲労は、パソコンなどの画面を長時間近距離で見ているため、眼球の筋肉の硬直化により起こるものだと書いてありました。「そうか!そうなんだ!」とうなずきながら先を読んでいくと、「眼精疲労は眼のストレッチをすると治る」と書いてありました。そこには3つの眼のストレッチ方法が載っていました。僕は、その記事を読んで驚きました。小学校の頃、担任の先生が教えてくれた眼の体操そのもので、すでに知っていたことだったのです。でも今まで知っていてもやったことがなかったので、あらためてそれをやってみました。


1回につき3分、朝、昼、晩の1日3回、それを3日間やってみました。すると、びっくりです!眼球の奥にある固まった疲れ、偏頭痛がどんどん消えていったのです。さらに1週間続けてみると、完全に眼精疲労は無くなってしまいました。「ええっ!10年以上悩んでいた眼精疲労が、たった3分の眼のストレッチで治った!」驚きと感動で嬉しくて嬉しくて、あの記事に出会ったことに心から感謝しました。それ以来、眼が疲れた時に眼のストレッチをするようになって、眼精疲労は全くなくなりました。

スマホの合間に眼のストレッチを!
スマホがだんだん楽しくなってくると、一点を凝視する時間が長くなるので楽しさとは裏腹に眼が疲れてきます。時には、僕と同じように倦怠感や虚脱感を覚え偏頭痛が起こることもあります。そんな時には、お茶を飲む休憩時間にわずか3分の眼のストレッチをやってください。それにより、眼の疲労は取れて、快適なスマホライフが楽しめます。
やり方は、簡単ですから、以下の通りやってください。


【眼のストレッチ方法】
1、遠近の運動
①鼻の頭を1秒視る
②遠い場所にあるものを1秒視る
③①と②の動作を20回繰り返す

2、上下左右の運動
姿勢は正面を向いてください。
①眼だけおもいっきり真上を視る
②同じく、眼だけ右端を視る
③同じく、眼だけ真下を視る
④同じく、眼だけ左端を視る
⑤同じく、再び眼だけ真上を視る
①~⑤の動きのあと、今度は⑤~①の逆回りで眼を動かします。これが1セットです。
これを3セットやります。

3、明暗の運動
①眼をつぶり、両手で眼の上を覆い隠して真っ暗にする(10秒)
②両手を開いて、眼を開く(1秒)
③再び両手で眼を覆い、眼をつぶる(1秒)
②と③の動きを20回繰り返す。